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からだへの吸収は分解されたアミノ酸で
食物を食べると、まず口の中で咀嚼され、胃へと運ばれ、胃液によって消化が始まり、次に小腸へと運ばれていきます。
小腸では、さらに多くの消化酵素が分泌されて消化が進むと同時に、小腸の上皮細胞からその消化されたものが吸収されていきます。
たんぱく質も同様に消化・吸収されていきますが、ここではたんぱく質がより小さな形に分解されて吸収されます。
それがアミノ酸ということになります。
そこで吸収されたアミノ酸の大半は、その後肝臓に運ばれます。
そしてアミノ酸は代謝に使われたり、また血中を通ってからだの各部分へと運ばれて、たんぱく質の再合成やエネルギー源として機能します。
通常の消化・吸収活動と同じように、食品でたんぱく質を摂取した場合、アミノ酸としてそのような機能を果たすまでにはおよそ2〜3時間がかかります。
ところが、アミノ酸サプリメントであると、胃腸での消化作業が必要なく、飲んで吸収され、からだへ働きかけるまでに20〜30分ですから、かなりの時間が短縮されることになります。
またたんぱく質を分解する必要がないので、吸収率が良いこともわかっています。
門脈は吸収されたアミノ酸が肝臓に運ばれるときに通る血管です。
食事などで摂取したたんぱく質とアミノ酸サプリメントを比較すると、アミノ酸サプリメントを摂取したほうが、門脈血中のアミノ酸濃度が高く、吸収率が良いこと、また、アミノ酸摂取の場合には、わずか5分で濃度が上がっていることから、吸収スピードが速いことが臨床実験で分かっています。
また、アミノ酸またはたんぱく質を過剰に摂取したときに、アミノ酸中の窒素が取り除かれて、尿または便といっしょに排泄されますが、アミノ酸の摂取ではその排泄量が少なく、たんぱく質の摂取では多いことから、アミノ酸のほうが吸収率が良いことがわかっています。
このような吸収スピードと吸収率を利用して、アスリートのなかには運動の前、途中、そして後にアミノ酸を摂取している人がおおぜいいます。
また、BCAAなどのアミノ酸と糖質を同時に摂取すると、骨格筋(筋肉)のたんぱく質合成を高めることがわかっているため、アミノ酸サプリメントとオレンジジュースなどをいっしょに飲んで、効果をあげている人もいます。
なかには、アミノ酸ではなく、粉末のプロテインを摂取する人もいるようですが、プロテインは消化を必要とするため、疲れているのに、さらに胃腸などの消化器官や肝臓に負担をかけることになり、かえって回復を遅らせてしまう結果になる可能性もあります。
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