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エネルギー源としてのアミノ酸
アミノ酸は形を変えて蓄えられる
ここまでは、たんぱく質を合成するためのアミノ酸、またそれぞれの機能を中心に説明してきましたが、もうひとつ重要な働きがあります。
それは、アミノ酸は立派なエネルギー源になるということです。
とはいえ、摂取と同時にアミノ酸がエネルギーとして利用されるわけではなく、体内で吸収されてから、代謝によって形を変えて、エネルギー源として蓄えられるのです。
もともと、アスリートたちがアミノ酸を取り入れたのは、長時間の練習や試合で、運動能力を持続させるエネルギー源として補充するのが目的だったほど、その有効性は大きいのです。
一方で、人間は寝ていても、また活動せずにじっとしていても、エネルギーを消耗しています。
これはからだを維持していくためで、そのために必要なエネルギーの利用のしくみを基礎代謝といいます。
そして、何もせず、何も食べずに過ごしても、人間は一定期間、生きることができます。
これは生命を維持できるように、体内にエネルギー源を蓄えているからです。
そのヱネルギー源のおもなものは糖と脂肪。
摂取した栄養素は、糖あるいはグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられ、また脂質は脂肪として蓄えられます。
エネルギーとして消費される順番は、脂肪よりも糖が先ですので、余分な脂肪を貯め込んでしまうと、かなり多くのエネルギーを消費しなければダイエットできないことになります。
つまり、ダイエットをして脂肪をおとしたい人は、まず糖としてのエネルギー源を消費して、それから脂肪としてのエネルギー源を消費するまで、長時間、運動を持続させなければいけないということです。
このシステムが理解できていないと、いくらアミノ酸を摂取してもダイエットには生かしきれません。
さて、アミノ酸が吸収されると、グルコースに変換されてから、グリコーゲンとして蓄えられます。
エネルギー源として蓄えられるまでの経緯としては、大きくふたつに分けられます。
そのひとつが肝臓で代謝され、グリコーゲンという形になって蓄えられる場合で、ほとんどのアミノ酸はこの経緯で蓄えられます。
ただし、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸の6種類は筋肉中でも代謝が行われ、アラニンとグルタミンに変換された後、肝臓に運ばれ、ほかと同様にグリコーゲンとして蓄えられます。
そしてもうひとつが、筋肉中で代謝され、筋肉中に蓄えられる場合です。
前述の筋肉中でも代謝される6種類のアミノ酸のうち、バリン、ロイシン、イソロイシンのBCAAは、グルコースとして筋肉中でエネルギー源となる性質ももっています。
筋肉中に蓄えられているBCAAは、運動中に分解され、エネルギーとして利用されています。
そして、このような経緯で体内に蓄えられるグリコーゲンは、ある一定量を保ち、その量はおよそ1200〜1400キロカロリーです。
普段の運動でこれだけの量を一度に消費することはなく、せいぜいフルマラソンを走ってはじめてこれだけのカロリーが消費され、足りなくなるくらいです。
ただし、エネルギー代謝にはグルコース・アラニンサイクルというシステムがあり、代謝後の糖を再利用することで、限られたエネルギー源を有効に利用して、運動を持続させることができます。
そう考えると、普段の運動中にアミノ酸サプリメントを補給する必要はないと思われるかもしれません。
たしかに、一般のスポーツ愛好者であれば、アミノ酸サプリメントはスポーツをする前と後に補給するだけで、あとは水だけでも十分かもしれません。
ただそれはエネルギー源として考えた場合。
それ以外のアミノ酸の機能を考えれば、目的によって運動中に摂取することが有効な場合も多く、この点についても、別のところで詳しく紹介します。
グルコース・アラニンサイクル
グルコース・アラ二ンサイクルでは、筋肉中でグルコースからアラ二ンへ、肝臓でアラ二ンからグルコースへとそれぞれが代謝されます。
このシステムはエネルギーを再利用しているもので、血糖を維持しながら、運動を持続させます。
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